早生まれは選ばれにくい?女子スポーツの相対年齢効果を57研究のメタ分析で解説
同じ学年なのに、4月生まれと3月生まれでは、ほぼ1年の差があります。成長期にはこの差が体格や体力の差となって表れ、選抜に偏りが出ることがあります。これが「相対年齢効果」です。女子スポーツの研究をまとめた2018年のメタ分析では、相対年齢効果は小さいものの確かに存在し、11〜14歳の年代や、競技レベルが高い場面ほど大きくなることが示されました。
この研究は何を調べたか
Smithらによるシステマティックレビューとメタ分析です。1984〜2016年に発表された、女子スポーツにおける相対年齢効果の研究を集めました。
学年や年齢区分の中で、最も年長(早い時期に生まれた)の群と、最も年少の群の比率を比べ、年齢段階、競技レベル、競技の種類によって偏りの大きさがどう変わるかを調べています。
分かったこと
- 57研究、308のサンプル、25競技が分析の対象になりました
- 女子スポーツ全体で、最も年長の群と最も年少の群を比べると、小さいが統計的に有意な相対年齢効果がみられました
- 効果は、**思春期前(11歳以下)と思春期(12〜14歳)**の年代で大きくなっていました
- 競技レベルが高いほど大きくなっていました
- 体力的な要求が高いチーム競技・個人競技で大きくなっていました
つまり、成長期で、選抜の度合いが高く、体力差が結果に出やすい場面ほど、生まれ月による偏りが大きくなるということです。
現場でどう読むか
- ジュニアの選考で体格や体力に差があるとき、それが生まれ月による発育の差である可能性を考える必要があります
- 1回の測定で判断せず、成長の推移を追って評価することで、今は目立たない選手の伸びしろを見落としにくくなります
- 効果は小さくても、11〜14歳や高いレベルの選抜では、偏りが大きくなりやすいことを意識しておく必要があります
限界として、集められた研究の国、競技、データの集め方はさまざまです。正確な効果の大きさ(オッズ比)は原典で確認してください。
アスコンでの活用
アスコンアプリでは、体力測定の記録を選手ごとに残し、前回比で伸びを確認できます。測定のたびに記録が積み重なるので、「今の記録」だけでなく「どれだけ伸びているか」で選手を見ることができます。
複数チームの一元管理にも対応しているので、学年やカテゴリーをまたいで、同じ基準で記録を残せます。
まとめ
- 女子スポーツにも、小さいが有意な相対年齢効果がある
- 11〜14歳の年代、競技レベルが高い場面、体力的な要求が高い競技で大きくなる
- 1回の測定で選ばず、成長の推移を追って評価する
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